2011年 06月 27日
いつの頃からか微生物の分解作用、発酵作用に興味を抱くようになり、果物が食卓にあると一つや二つはテストの対象にしてしまいます。テストといっても難しくはなく、殺菌したジャムのガラス容器にその果物と、そして同量程度の水を入れて蓋をしておくだけ、パンの天然酵母作りの最初の工程と同じです。 発酵が始まると蓋を開けるたびシュッと音を立て液体に気泡が湧き上がります。こうして作った液をペットボトルに入れておきます。いろいろな種類を混ぜても発酵が止まる事はないようです。これに米のとぎ汁や黒糖、糠などを加えて、土壌改良剤として植木などに使用していました。初めは効果があったと満足していましたが、今は正直言って効果がよく分からなくなりました。糠だけでもそれなりの効果があるのですから初めのころの喜びはまさしく糠喜びだったのかもしれません。 その溶液に思い切って納豆とヨーグルトと黒糖を加えて暖かいところで一週間放置しました。酵母菌と納豆菌と乳酸菌の連合軍作りです。 これが面白い結果を生みました。少し振り掛けるだけで、生ゴミやトイレの嫌な臭いを消し、また生ゴミの発酵を促進したのです。 「大発見」と喜び勇んで、この手の研究をしている友人に連絡を入れると、相手から、「君の作った溶液をドライイーストに置き換えた方法を愛媛県工業技術センターが開発している」とする冷静な返事が返ってきました。専門家にすれば何てことはない発見だったようです。調べてみると,なるほど同じです。 「えひめAI―2」はあまり知られていませんが、前述の私の方法より簡単に出来る環境グッズで、地元では、これで瀬戸内海の水質をきれいにしようと壮大な取り組みがなされているようです。ホームページのレシピによれば、納豆一粒、ヨーグルト25グラム、ドライイースト2グラム、砂糖25グラム、水450ml、これで500mlの「えひめAI―2」が出来るとあります。ペットボトルに入れてよくかき混ぜて一週間、できれば35度の温水浴で完成です。 冷暗所保存3ヶ月で使いきってくださいとの注意書きがありました。 にほんブログ村
by okasusumu
| 2011-06-27 16:00
| 里山逍遥
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アバウト
梅、桜。桃の木の花の饗宴が終わると待っていたように凍土だった大地が芽吹きだす。数年前、雑草の中に数本あった花だが、背の高い草を採ると、増えだした。今やルピナスの丘だ。下の田に水が入る頃は美しい。 by okasusumu カテゴリ
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