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信州かくれ里 伊那山荘

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2011年 06月 21日

丹沢から伊那谷へ

連作障害で知る風土
 畑 ではそばや小麦を作っています。夏の盛りにそばを撒き、秋の終わりに収穫し、同じ畑に小麦を撒きます。小麦の収穫は田植えのころ、麦踏みを終えた小麦が 今、順調に育っています。ところが育つ青麦にひところのたくましさが感じられません。
 秋のそばの収量も前年と比べると減ってしまいました。同じ畑に何度も 繰り返し栽培してきましたので、連作障害を起こしたのかもしれません。
 考えてみれば西洋文明を築き上げた人たちが二圃制や三圃制の農業をしていたのは小麦の連作障害に対処するためです。一年作ったら、一年水を含ませて休ませるのが二圃制、それに家畜の飼育を絡ませるのが三圃制でした。実際に栽培する畑の倍、三倍の土地が必要なのです。
知 識はありましたが、実際に連作障害を経験して初めて納得しました。納得したら畑作牧畜民と稲作漁労民の風土が見えてきました。
 私たちが他の畑を見つけない 限り、そばや小麦の栽培をしばらく諦めなければならなくなるように、畑作牧畜民は耕地をどんどん増やさなければなりませんでした。明るく広いヨーロッパの 大地はこうして、くまなく開発されて行きました。
 小麦は、冬の前に種をまいて、後は自然任せで収穫できる作物ですから、作業を他人に任せることで、耕地拡大を図ることが出来ました。
 その点、稲作の作業は大変です。水田はどこにでも作れるものではありませんし、常に水管理をしなければなりません。旺盛な草取りに追われもします。勤勉実直でなければ収穫が出来ません。
 その勤勉な民に、天は耕地拡大をしなくて済む「水田」という技術を与えました。
世界人口は増え続け食糧事情の行き先は真っ暗、今も八億人が飢えに苦しんでいます。地球は一つ、農地は限られています。飢餓から人類を救うのは農耕技術の発展によるしかありません。
 田んぼの稲作に連作障害はありません。何気なく使っている田んぼは実はたいした装置なのです。水田稲作は世界の飢餓を救う生産技術かもしれません。しかも環境と調和が取れて美しさも作り出します。弥生時代から二千年、持続可能という点でも立証済みです。
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by okasusumu | 2011-06-21 09:37 | 里山逍遥


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