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信州かくれ里 伊那山荘

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2011年 06月 09日

田植え(3)

本当に草がない
 週 末だけの野良人の稲作ですから作業の簡略化を考えなければ長続きがしません。不耕起栽培は苗を野生化することで、人間が耕さず、稲自信が自分の根で耕すというのですから願ったり叶ったりです。考えてみれば山の木々も、草原の草や花も皆そうして生きています。とはいえ、手抜きをし過ぎることでかえって手間が かかることがあるものです。草取りがそれです。
 不耕起栽培の提唱者の岩沢さんは、「冬季湛水をすることで、草を抑え、肥料効率が上がる」と仰います。これには「まさか」と疑い、話半分に聞いていました。佐渡で不耕起栽培を実践する人をNHKが紹介しその中に、草取りに追われる映像があったことを覚えていたからです。 
 ある日、千葉県佐原の藤崎農場での草取りが実習に組み込まれました。「草が生えないのに、草取りとは」と思いながらの参加です。
 
藤崎農場は岩沢さんの不耕起栽培を十七年間実践してきた水田です。田植えを終えて一カ月がたったころでした。驚く事に、畦から見る限り草はありません。「草取りはしたのですか」の質問に藤崎さんは「していない」と答えます。もちろん除草剤は撒いていません。
 田の中に入ってみると、探し、見つけて取る程度にあるのです。わずかのもので、岩沢さんの話は嘘でもオーバーでもありませんでした。
 藤崎農場は利根川水系下流域にあって、かつては三年に一回は洪水に見舞われた地域だそうです。今はきれいに整備され、用水はパイプラインでやって来ます。収 穫が終ればその水は止まりますので、藤崎さんはポンプアップをして冬の田に水を入れています。水を入れることで、「イトミミズの糞がトロトロ層を作り、草 の種を埋めてしまう」「耕さず、酸素を土の中に入れないので雑草が発芽しにくい」「サヤミドロと言う藻類が発生して光合成を繰り返しきれいな水にする。そ の藻類が世代交代するときに自然堆肥となる」のだそうです。私たちの田は、まだここまでには至っていません。手作業での草取りが続きます。コナギの多いこと、きれいな花を咲かせますが、いやらしい奴です。

by okasusumu | 2011-06-09 11:03 | 里山逍遥


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