2011年 06月 08日
燃え上がった炎 自然塾は月一回、日曜日はのんびりしたい人たちが多いため、土曜日開催となります。 会員の活動は、自主的ですが、開墾などは猫の手も欲しくなりますので、定例日を決めて活動します。こちらは月二回、隔週の土曜日を当てています。 荒れた棚田の草刈をした二週間後、刈り取った草は完全に枯れていました。放置して肥料にする考えもありましたが、火をつければ、めらめらと燃える物を放置して、不測の事故が発生したら大変です。 「安全を確保して、焼く」と、話し合いをしている最中に枯れ草が燃え上がりました。話し合いに参加していなかった人が火を付けたのです。 始めのうちは、焚き火程度でしたが、集めた枯れ草の山に火が移ると、恐ろしいほどまでに炎は高く、大きく燃え上がりました。不気味な音を発し、風を呼びこみます。 そこにいた全員が「やばい」と思ったに違いありません。小川を挟んだ先は、ここと同様の荒れた棚田、そしてその奥にヒノキの林があります。燃え移ったら大変です。あわてて、燃える物を炎から、遠ざけました。 巨大な炎は一瞬でした。他に飛び火することなくおさまりました。 「ホッ」とした私の頭をよぎったのは、「焼畑」を聞いた佐藤浪子さんの言葉でした。そして、「これは、小さいながらも焼畑だ」と。肝に銘じました。 佐藤さんは、丹沢湖の近くに住むおばあさんです。丹沢湖が出来るまでは神奈川の秘境と呼ばれていた山北町(神奈川県)の用沢にお住まいです。 話は「嫁に来たころ」のことですからもう六十年も前の出来事になります。高台にある佐藤さんのお宅の縁側の前は開けていて、そこで「あそこだ」と指差した山は静岡県との県境の山でした。 「焼畑とは言わないで、荒畑とか焼き山といっていたな」 そのころ、アマゾンの密林を焼いて牧場にする森林破壊が大きく報道されていました。何故かその森林破壊が焼畑とされて、佐藤さんが世間の誤解に心を痛めていたときのことでした。誤解の解消に佐藤さんの熱弁が始まりました。
by okasusumu
| 2011-06-08 10:05
| 里山逍遥
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アバウト
梅、桜。桃の木の花の饗宴が終わると待っていたように凍土だった大地が芽吹きだす。数年前、雑草の中に数本あった花だが、背の高い草を採ると、増えだした。今やルピナスの丘だ。下の田に水が入る頃は美しい。 by okasusumu カテゴリ
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